旧吉原家住宅

2021年08月21日

旧吉原家住宅

旧吉原家住宅は、柳河藩小保町の別当職を代々務め、後には蒲池組の大庄屋となった吉原家の居宅です。
主屋の建立は式台玄関の蟇股に文政八年(1825)の墨書が残っており、当主吉原三郎左衛門三運により建築されたと考えられ、藩の公用に利用されました。
天保年間(1830 から1844)に幕府から遣わされた巡検使の宿泊のために御成門の新造や納戸回りの改造を行っています。平成3(1991)年10 月から平成4(1992)年にかけ、当初技法を用いて半解体修理で保存修理工事を行い、古図をもとに復元したものです。
大規模で細部の意匠に優れ、建築年代も確実なものとして九州でも特に重要な民家として、平成11(1999)年国指定重要文化財に指定されました。