下村湖人生家
2021年08月17日
教育家であり、そして名作「次郎物語」の著者下村湖人(しもむらこじん)は千代田(ちよだ)町の出身。明治17(1884)年千代田町に生まれるが、すぐに里子に出され、戻ってきたのは4年後。さらに10歳の時には母親に死なれるなど、湖人の少年時代は苦境の連続でした。
昭和11(1936)年、雑誌「青年」に連載をはじめた「次郎物語」の世界は、湖人そのものの物語だったのでしょう。美しく、感動的なこの作品は多くの人の心をつかんではなしません。
生家には「次郎物語」の原稿をはじめ、著作、写真、書簡など湖人ゆかりの品々が大切に展示されています。屋敷自体も見どころの一つで、建築年代は明治初期。瓦には藩の銘が刻まれています。生家の裏には、湖人が愛用した言葉「白鳥入廬花」の石碑もたっています。
場所/佐賀県神埼市千代田町﨑村895番地1