【報告】「真・地方の時代」を考える流域情報交換会
2025年11月11日
当協会では、河川を通じて流域、地域の将来について考える機会を提供することを目的として、流域の首長による情報交換会を開催しています。この交換会は、現在の人口減少や気候変動、災害の多発など河川や流域、地域が抱えている課題を踏まえて、今後、ウェルビーイングを高めていくうえで地域社会をどのような方向に持っていき、そしてそれを次世代にどのようにつなげていくか、そのことを考えるきっかけとなることを期待して行っています。関係する自治体等が集まって、川を活かした地域づくり及びその実現のための情報交換や議論は、非常に有意義なものとなっています。

今回は、「流域・地域を知り、流域の未来を考える」をテーマに2部構成で実施しました。
第一部の基調講演 ㈱モリアゲ代表長野麻子様から「地域連携して森をモリアゲよう!」ということで、日本の森の現状と将来や各地で始まっている事例をお話しいただきました。次に国土交通省九州地方整備局河川部長の大野良徳様から「これからの流域総合水管理の推進について」と題し、河川や流域を取り巻く環境の変化の認識とこれに対する国の新たな展開である「流域治水」、「流域総合水管理」の取り組みも踏まえ、今後の九州の河川行政の方向性をお話しいただきました。第二部の意見交換会では基調講演を受け、①「知る」ということで、上流から九州電力㈱地域共生本部産業創生グループ長 三浦健次郎様、下流から佐賀大学教授 川村嘉応様から事例報告をいただき、この話題に加えて第1部の基調講演も踏まえて、②「流域の未来を考える」ということで、市町村長を始めとする参加者と限られた時間の中で流域の将来像について意見交換を行いました。
令和7年11月6日

株式会社モリアゲ 代表 長野 麻子様

国土交通省九州地方整備局 河川部長 大野 良徳様