地域防災ワークショップ「マイタイムライン」を作ってみよう( ´ ▽ ` )ノ
2021年09月14日
(一社)北部九州河川利用協会の本部は福岡県久留米市の「宮ノ陣町」に位置します。先日、宮ノ陣町の皆さんと「防災ワークショップ マイタイムライン作り」を行いました。
※ワークショップでは、「気象庁ワークショップ 大雨、その時どうする」を使わせて頂きました。
「マイタイムライン」とは?
マイ・タイムラインとは、住民一人ひとりのタイムライン(防災行動計画)です。梅雨末期や台風等の接近による大雨によって河川の水位が上昇する時に、それぞれ自分自身がとる防災行動を時系列的に整理し、地域の皆さんが自ら考え命を守る避難行動の参考にして頂くものです。
各地域の市区町村が作成・公表されている洪水ハザードマップを用いて、住民自らの様々な洪水リスクを「知る」。そして、どの様な避難行動が必要や、どういうタイミングで避難することが良いのか皆さんが自ら「考える」きっかけを作り、日常的にも、家族と一緒に考えて頂くひとつの手段にして頂いています。
各班ごとに架空の地域・家族構成をくじで決めて考えていきます。
ワークショップは3~4名ぐらいの「班」に分かれて「くじ」を引いて架空の地域・家族構成を設定します。例えば1班の家族は、「川のそばで、お父さん・私・中学生の妹がいて車は持っていない木造2階建ての1軒家」という構成にします。
敢えて、架空の構成で実施するのは、自らの地域でマイタイムラインを「考える力」をつけるためです。各班で設定された構成の中で、皆で話し合いながら進めていきます
避難するべき「基準」って、どこなんだろう?
よくテレビなどで「避難警戒レベル〇にあたります」などと、大雨時報道がされますが、「実際、自分はどのタイミングで避難するべきなんだろう?もしくは避難する必要があるのかな?」って、誰もが一度は気にした事があるのではないでしょうか?
私たちの家(班)は、川が近くにあって、ハザードマップ上は大雨時1m近く浸水する…。大雨が降る予報が出てから、実際に大雨になり浸水が始まった…と時系列に考えていく中で、「避難する基準」を考えたり、「この段階で、こんな準備をしておくべきだね」という声が徐々にあがりだします。
そのような心構えを持って、日常的に自分たちの地域の状況を知り、考えておくだけで、「もしも」の時の行動は全く違ってきます。
地域の人が地域の人に伝えていくメッセンジャーになることの大切さ
今回、参加頂いた皆さんも「あの〇〇地区は、いつも浸水するんだよね」などなど、やはり地域の事は地域の皆さんが一番ご存じです。今回のようなマイタイムライン作りを、「地域のローカルなエリアで、隣近所の皆さんと少しずつ一緒に考え、伝えていく」事こそが、地域への防災へとつながります。
当協会も、今後も皆さんからのご要望を頂ければこのようなワークショップを開催していきますので、興味のある方はぜひご連絡下さい。
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