事業活動の概要

令和元年度 事業計画

Ⅰ.事業計画

 令和元年度の事業では、実施事業(公益事業)として、「河川利用・管理・調査研究支援に関する活動」、「河川利用推進支援に関する活動」、「防災・危機管理支援に関する活動」の3事業について行います。
 また、収益事業(その他事業)では河川の公物管理支援事業、並びに河川コンサルタント業務を行います。


(1)河川利用・管理・調査研究支援に関する活動

《技術蓄積・研究等》

筑後川市民大学の実施

 一般市民の筑後川に対する関心を高めることを目的として、平成19年度より行っている「筑後川市民大学」は今年度で13年目を迎え、今年度も引き続き一般市民向けの公開講座を行う。必要に応じて出前講座なども実施する。


河川維持管理講習会

 北部九州地域の河川維持管理に関係する技術者の幅広い知識の習得や技術力の向上を目的として、河川維持管理講習会を開催する。


筑後川水共同域の活動基本情報の整理検討

 筑後川水共同域(筑後川の水の受益を受ける地域 … 筑後川流域、有明海、福岡都市圏)における流域的な取り組みの支援として、「川を知る(自然特性)」、「川の怖さを知る(治水)」、「川の恵みを知る(利水)」、「川の魅力を知る(環境)」など、水共同域から見た筑後川の基本特性を整理するとともに、これまでの川と人との関わりにおける課題などの抽出とともに課題克服(水循環健全化、将来リスク管理等)の方向性などについて検討を行う。

《管理・調査・研究支援》

住民目線でのより良い河川管理検討

 河川管理において住民目線での居心地よい河川空間とするために、持続性のある河川管理に向けて、民間コンサルタント技術者などを中心に組織した研究会で、今後の河川管理の目指す方向性やその具体策を検討し、成果をとりまとめ公表する。


筑後川の起源(成り立ち)研究

 筑後川流域の成り立ちについて、阿蘇山などの火山活動、大きな干満差を有する有明海の潮汐作用、筑後川など多くの河川の浸食・堆積作用など、地形、地質の面などからその成り立ちに関する資料収集などの研究活動を行う。


河川市民活動人材育成システム検討

 筑後川流域で活動している市民団体等の構成員が固定化され高齢化していることから、次世代を担う人材を育成する仕組みづくりを行うことを目的に取り組み行う。「筑後川次世代会議」を開催し、上下流地域の連携をけん引する次世代コアメンバーの育成に向けて検討を行っており、今年度も引き続き取り組みを行う。


河川市民団体活動公開講座

 昨年度、筑後川流域の次世代メンバーが中心となって「リバークルーフェスティバルin筑後川」が開催されたが、今年度もこれを九州各流域(北部九州)での開催に展開していき、これら各河川でのフェスティバルの企画、運営等を通して、各地の若手次世代の育成や河川に関する住民活動の活性化を図っていく。


(2)河川利用推進支援に関する活動

《河川環境整備支援》

決壊痕跡の碑

 平時から一般市民の水防災意識を高める活動の一つとして、今年度から、昭和28年筑後川大水害の堤防決壊地点における「堤防決壊痕跡の碑」の建立について、地元自治体の協力を得ながら取り組んでいく。


《美化活動支援》

筑後川清掃資材購入

 ノーポイ運動については、河川愛護団体・企業・NPO等とともに美化活動に参加する。 また、河川愛護・美化に関する団体等の活動に対しては、資器材などの支援を行う。

《広報活動支援》

筑後川広域広報活動

 河川利用推進に向けた筑後川流域での活動について、「筑後川新聞」等を活用して情報の共有化を図り、環境保全や地域づくりなどの取り組みに支援を行う。


住民目線による流域情報の発信(九州川の情報誌発行)

 筑後川などの川の魅力、川の楽しさを一般に広く情報発信する「川の情報誌」の発行を今年度も引き続き、河川利活用の推進を図るために、この「川の情報誌」の編集・発行の支援を行う。

 各地で実践されている河川関係インフラツーリズムについての発表会や交流会等を開催し、情報共有による流域の活性化と地域ポテンシャルの発掘の可能性の検討(九州桃源郷プラン)を行う。


河川愛護絵画コンクール

 子どもたちの河川愛護啓発活動の一環として、「私の川・夢プランポスター」を募集し、優秀作品について発表会と表彰式を行う。


流域アンケート調査

 筑後川など各流域内に居住する一般住民が河川に対してどのような意識や思いを持っているかのアンケート調査を行う。また、近年頻発している水害や災害予防避難行動についてどのような意識であるかなど幅広く調査を行い、今後の河川利活用の推進や防災意識の啓蒙活動などの参考資料とする。

《NPO等活動支援》

 北部九州の各流域で活動している市民団体やNPO組織に対して公募により広く応募を呼びかけ、応募事業について審査を行い河川利用・愛護等に寄与する事業に対して支援を行う。


(3)防災・危機管理支援に関する活動

《水防災危機管理》

 高齢化社会に向けて自助を助ける共助の取り組み支援として、「水防災意識社会の再構築」活動の推進などの活動取り組み状況を調査し、共助の担い手となる活動への支援を行う。
 平成24年7月及び平成29年7月の北部九州豪雨で被災した日田地区や朝倉地区などにおいて、災害復興イベントや防災フェアなどを実施する。



Ⅱ.収益事業


(1)公物管理業務

 河川管理の一環として河川巡視、堤防点検、堰等管理支援、許認可等、公物管理支援業務及び行政支援業務を受注し、適切な河川管理に貢献していく。
 ①筑後川・矢部川水系河川巡視支援業務(H30,31年度)
 ②嘉瀬川・佐賀導水路河川巡視支援業務(H30,31,32年度)
 ③筑後川・矢部川堰管理支援業務(H31,32年度)
 ④嘉瀬川大堰管理支援(H30,31年度)
 ⑤筑後川・矢部川水系河川許認可審査支援業務(H31,32年度)
 ⑥武雄河川事務所管内許認可審査支援業務(H30,31年度)
  について、引き続き実施する。


(2)コンサルタント業務等

 北部九州四県の河川で、河川管理及び地域活力の発展に寄与するためのコンサルティング等業務を実施する。
 また、河川協力団体等の連携強化を図るための、情報交換等の事業を行う。


(3)その他

《職員研修の充実》

 職員の公共モラルの意識向上、技術力のアップに努め、中立性、公平性、守秘義務の周知、資格の取得を目指し、職員研修の充実を図る。


《協会としての技術力の向上》

 協会が目指す筑後川等の河川環境の改善、水管理並びに防災に関する最新の技術の蓄積と、ノウハウの取得を目指すと共に管理技術の研鑽に努める。